「コスプレイヤーの9割がしていないやり方みたいです」技術開発情報発信

コスプレ活動で見つけた技術や商品情報をまとめています。
雑誌やネットのやり方が通用しなかった僕が色々試して成功したテクニックと商品を紹介しています。
コスプレイヤーの9割がしていないやり方みたいです。
僕はコスプレを通して「これやってみようか」「できるんじゃない?」の発想力とチャレンジ精神を得ました。
その発想力とチャレンジ精神はいつも僕を助けてくれます。
きっと皆さんにとっても日常や社会生活の助けになります。
このサイトで「自分もできるんじゃない?」と思ってもらえますように。

ギザギザ刀を錬金

この記事は約7分で読めます。

ー月刊ゼノン「ちるらん」斎藤一よりー

大体の工程をダイジェスト動画にしたよ😸

物別レシピ

材料

  • 角材
  • 彫刻刀
  • 切削道具
  • ペンorマジック
  • 定規or物差し
  • 作業ボード
  • 工業用手袋
  • 絵具+銀スプレー
  • 絵筆
  • 接着剤(ボンドなど)

材料

  • 発泡スチロール系廃材
  • ルーターなる電動工具
  • ペンorマジック
  • 作業用手袋
  • 作業用シート
  • 木工用ボンド
  • 絵具(水彩ポスターカラー何でも使用)
  • 絵筆

材料

  • 発泡スチロール系廃材
  • ルーターなる電動工具
  • ペンorマジック
  • 作業用手袋
  • 作業用シート
  • 木工用ボンド
  • 絵具(水彩ポスターカラー何でも使用)
  • 絵筆

こんにちわ、十庫都です。今回は以前から挑戦し続けていた「日本刀」制作の工程を少し記録できたので、それを投稿します。(タイトルの一部をクリックすると楽天ショッピングに繋がります)「刀」「鞘」「柄」の工程の一部の写真付きです。Ⅰ「刀」の形を作ってみよう!①準備した木板に下書きします。これは日本刀画像をコピーしたものでも、模造刀を当てるでも、思いのままに描いた日本刀を切り取って当てるでも、出来る事でしょう。

ザックリとはダイソーのノコギリで切りました。細部は彫刻刀で切ります。ギザギザ部分の加工がいりますが、彫刻刀では切りきれませんし、ノコギリは入らないので、そんな時には彫刻刀を当てて金槌で打ち込みました。あまり不要部分が多ければ金切りバサミで大胆カットしました。漫画上「刀」に溝が入っていたので、それも彫りました。ノコギリの注意点:固定して、ギ(ノコギリ当てる)・ギーコ(自分側に引いてくる)      のリズムで溝を彫る様に切ること。ノコギリは自分側に引いた時に切れるようにできています。そして一気には切れません。彫刻刀の注意点:固定して、刃の角度に気を付けて入れること。角度で割れすぎたり、彫れなかったりします。押さえていないと自分の指もヤリます!

③ヤスリで削って磨く木なので、トゲ取りをかねて、見た目を美しくするために磨きました。「刀」完成です。Ⅱ「鍔」の形とデザインを作ってみよう!今回は木板で作ったので、工程自体は、Ⅰ「刀」と全く同じです。けど、鍔とは柄と刀の境界に付いている部分で、デザインが施されている場合が多いです。だから、彫刻刀だけで彫るのはかなり大変でした。また刀を挿入する部分をくり抜く必要がありまして、彫刻刀の先の形がどれも合わないので、苦労しました・・(汗)金槌フル活用でした。上の写真の通りです。それでも割としっかりしたものが作れたので、そのまま刀に使いました。次に作るときはルーター使用で、プラスティック板を使おうと思っています。Ⅲ 「はばき」を作ってみよう!これは、アルミ缶を使おうかとか悩みましたが、接着しきれるか心配だったので、アルミホイルで作ってみました。①はばきの長さを決めて、全長がそれ通りになるように綺麗に、縦方向に、折りたたんでいきます。②横方向にも折りたたんでから少しつぶしたり、軽く捻ったりします。③破れないように、ソーッと①の状態まで開きます。④付いたシワを金槌で軽く叩いて、平らにします。「はばき」の形、完成です。

Ⅳ 「鞘」の形を作ってみよう!ここからプラスティック板です。①下書きします。後から削ることになるので、1㎝くらいの厚さの板になるようにします。もともとその厚さならば、2枚、5㎜くらいの厚さならば合わせて4枚分下書きです。②全て切り取ります。

③4枚切り取りの場合のみ、木工用ボンドで全面接着して、2枚にします。乾燥24h~④完全に固まったところで、刀が入るように、刀の厚さ分、彫る範囲と、鞘としてきれいな形になるように削る範囲を下書きします。⑤電気工具ルーターの出番です。ヤスリの付属用具で、縦方向にも横方向にも滑らかになるまで削ります。形を整えます。

⑥刀に紐が付いていますが、それを通す所も、同様のやり方で作って、形を整えて、ルーターのドリル用具で穴開けます。「鞘」の形の完成です。Ⅴ 「柄」の形を作ってみよう!Ⅳと全く同じです。省略~ただし、こちらは下塗りと組み立てが終わった後で、ホットボンドでデザイン(意匠)を施して、再度色づけしています。Ⅵ 着色します。着色工程について前置きです。
「鍔」は今回木製で、実験の最中の制作だったので、着色方法は過去の投稿に同じです。木工用ボンドとポスターカラー黒のコラボで下塗りしてから、金色スプレーを吹きかけて乾燥させました。「鍔」ですから、多少黒ー金でグラデーションっぽくならないと「錆びつき金属」らしさが出ないので、これはこれで正解かと思います。「刀」も2種類の鉄を使用しているので、グラデーションありきで正解かと思いますので。同様の着色方法です。
ただ、この回で、刀に巻きついている部分(はばき)の製作をしていて、あとあと着色方法が一つになりました。グラデーションが必要ない物に関しては、全て木工ボンド+色で着色していて、スプレーを一切使用していません。「鞘」と「柄」の部分がそうなっています。なのでまとめて画像をお見せします。

Ⅶ 組み立て(仕上げ)をしよう!

Ⅵまでの過程で作った「鞘」と「柄」の部分は、まだ真っ二つのままなので、ここで刀を当てて木工ボンドやセメダインで圧着します。形を保つために、ダイソーの「養生テープ」を使いました。こちら一日だけであれば、着色面を傷つけることなく、簡単に剝がせました。マスキングテープより全然良いです!

乾燥24h

完全にくっついたら、接着後の隙間を同色のボンドカラーで埋めていきます。

乾燥24h

あとは、紐をつけて完成です。

※今回のように変わった形の刀でなければ、アルミホイルかアルミテープを貼りつけていたと思います。綺麗に貼れると、金属感が出るのです!全く別物にアルミホイルを貼った記録があるのでそれを載せておきます!

貼って痛まない状態のものへの塗装であれば、マスキングテープ(個人的に目印テープ、境界保護テープと思っています)若しくは梱包用のサランラップみたいなのを巻きつけていました。貼ると痛みかねないと思ったものにはただの紙に、塗りたい形を描いて切り、それを当ててスプレーしました。描いた痕というものが気にならない方は、同じ方法で一部保護してから模様なり色なりつけると綺麗です!

まとめ

他のサイトに倣い、ライオンボードや針金棒、ホットボンドなどあらゆる素材の複合体を作って刀にしてみましたが、接着そのものや一つ一つの加工に時間がかかるし、塗装に時間かかるしで、まだ木を彫っている方が早いなと思いました。

ついでに作成するにあたり苦心したときの小話・・・ 日本刀だけでなく剱も作るレイヤーさんは沢山いると思います。材料も色々だと思います。おもちゃの刀や剣を土台にするとか、建築材のバインダーを使うとか・・・。販売されている模造刀の鞘・柄の色を変えるだけにとどめるとか・・・。 僕が今回土台に使ったのは「木」です。作りたかった日本刀が「ちるらん」というゼノン雑誌連載の新撰組コミックのキャラ斉藤一の刀で、峰がギザギザのデザインだったからです。 本当は、切りやすいけど頑丈な素材の板が見つかればよかったのですが、1000円未満でコスト抑えたかったので、他に素材がありませんでした。だから「彫刻」作業を頑張りました! ただ、「刀」の部分は何とかなっても、「鞘」と「柄」の部分は筒状の形をしていますから、手持ちの彫刻刀や、工具では「木板」を加工できませんでした。板の厚さが5㎜以上1㎝以内では、加工途中で割れましたし、それ以上厚い板だと、彫りきれませんでした。これは「板」を積み木のように組み立てたりして工夫しても同じでした。 かといって、他の素材といいますと、加工しやすいのは発泡系の軟性プラスティック板になりますが、こちらは、そもそも物質同士の連結のしかたにより、彫刻刀では彫れません。火を使えば溶かせますが、「抉れ」ます。 コストを考えると、他の板では木板と同じ失敗を重ねかねないので、どうしても発泡系プラスティック板で作りたいと思いました。 そこでコスプレアーカイヴに有益な情報がないか検索をかけていたところ、とても有名らしいレイヤーさん(KANAME☆さん)が、造形記録を写真で残しているのを発見しました。そこで重用されていたのが、電気工具(おもちゃ・アクセサリーお手入れ加工用)ルーターでした。初めてそんな道具がある事を知りまして、youtubeなどを介して使用例と相場を検索しました。ルーターは本体の名前で、縁削り(面取り)用や文字彫り用、ヤスリ用、サビ取り用、ヤスリより滑らかにする研磨用の付属用具があって初めて、いろんな手入れ、加工に使えるのだとか。ほとんど揃えようとすると5000円前後で販売されていました。 僕は、ソフトバンクユーザー且つYAHOOJAPANのTポイント会員だったので、セール時に、フルにTポイントとクーポンを使用して、ルーターを付属用具60個セットのもので、1500円くらいで手に入れちゃいました。失敗でも良いように! 実際に使ってみたら、硬めの木板は縁削りがやっとできるような付属用具でしたが、100円未満の安物の板であれば、何とか横断できますし、発泡系プラスティック板に関しては、正しく思ったままに削ったり、切ったり、彫ったり、空洞を作ったりできました。発泡系板の加工にはもってこいでした。 ということで、「鞘」と「柄」の部分は発泡系プラスティック板(ダイソー)を使って造形しました。

コメント