「コスプレイヤーの9割がしていないやり方みたいです」技術開発情報発信

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コスプレイヤーの9割がしていないやり方みたいです。
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ミシン刺繍やってみました

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★ミシン刺繍やってみました

「刀剣乱舞」加州のコート、に限らず、家紋付きの衣服をまとう設定のキャラはたくさんいます。襟に縁取りされている衣装をまとうキャラもいますね。ステージ衣装とかで。

フェイクレザーの紐レベルのものや「バイアステープ」なるものを縫い貼りしていることが多いみたいです。

リアル感重視の僕が見ると、そのようにして作られた衣装はどことなく「おもちゃ」「いかにも一回こっきりの安物」感が半端なくあるように思えました。

ということで動画でみたミシン刺繍をやってみました。刺繍でできるならテープやフェイクレザーよりむしろ丈夫にできると考えました。

以下の写真は挑戦結果です。

 

ミシン刺繍の手順です。

①刺繍したい模様をネット検索して、画像サイズ確認の上コピーする。

刺繍したいサイズにしてコピーするのがベストなのです。検索したときのままコピーすると、あとでサイズ調整ができません。

可能なら、コピーに使う紙は、ハトロン紙など写し書きできるものを使用した方があとで写し書きする手間がなくなります。サイズ調整と紙の問題がなければ、この工程は10分くらいで終わります。

自分はそこを思いつかず、通常のコピー用紙で印刷し、あとで写し書きしました。この工程で30分かかりました。

②準備した布にコピーした模様を貼る。

布用ノリスプレー(1500円~700円)が売られていますが、紙用ノリ(100円)でもできました。

③ミシンの縫い方設定をする。

以下は3万余で購入したコンピューターミシンです。

プログラミング刺繍の機能なしです。

01表示は直進縫いやジグザグ縫いなどの縫い方の種類です。

0,6表示は表に見える糸1本分の長さで6㎜のことです。

(縫い目の長さで、刺繍に関しては横幅ともいえます。)

この状態で家紋であれば周りの円縁の縁取りとして縫うのです。そこからどれくらいの横幅(縫い目)で刺繍するかを自分で決めるんです。イメージに合わせて。

――表記の部分はどれくらいの間隔で次の「縫い」に行くかを表します。

縫った時というのは、---------という線になっていますよね。この線と線の間のことでもあります。刺繍だと模様に合わせてジグザグに縫われるのですが、ジグザグさせる間隔を自分で決めるのです。

ここを0,0にすると永遠に同じ場所でジグザグ縫ってくれちゃいます。

0,1にすると1㎜間隔のジグザグを作ってくれます。1ミリ間隔なので同じ場所を縫っているように見えるし、糸も絡まりやすくなります。

僕が試したところでは、どんなに細かくても3㎜(0,3)までが限界でした。3㎜~5㎜であれば、隙間なく均等にジグザグしてくれました。

 

③ミシンで刺繍する。

ということで1・2度の失敗のすえに縫えたのが以下の写真です。

 

写した紙をとっている途中です。ノリが弱いから、縫っている最中に少しずつ取れてきます。

ただ取っただけでは、ノリあとも残りますが、歯ブラシとお湯で綺麗に取れます。紙用ノリだから綺麗に洗い落とすことができました。

ちなみに模様を縫う時は、見える糸の長さ(横幅)を変え、縫われる間隔を変えていたので本当にゆっくりの作業工程になりました。

一瞬縫っては全体的なバランスの確認と、模様になりそうかどうかの確認、次はどれくらいのジグザグが良さそうかの確認をしていました。

そして、針が縫い切る前にその確認をしていました。縫い切る前であればミシンについている針だしのネジで引き戻せるからです。ぼこぼこ穴があく、失敗の度に糸を切るなどの作業をせずに済みました。

縫う部分がただの曲線や直線であれば、直進縫いでも大丈夫ですが、日の丸のように中身も縫わなければいけないところは形が円以外であれば常に糸の幅を変えなければ縫えませんでした。

円を中身も縫う時は、円のサイズを考えます。

円が2㎝くらいであれば、ミシンの最大縫い目と同じ長さ(大体1㎝くらいが最大でした)で縫う事ができます。

円の真ん中と円の縁までの距離だけを意識するんです。

ミシン針をコンパスの針、布を押さえる手をコンパスの鉛筆部分だと思って、ミシンの縫う速度に合わせてゆっっっっっくり回しながら縫うとできます。

あくまでミシンの速度に合わせて縫わないと隙間もできれば徐々に円の真ん中を外れて、大きくずれた縫い方になります。円でなく楕円になっていましますよ。一瞬で。

糸の長さが足りなくても、真ん中を意識しておなじように回しながら縫い続けると、縫い始めにぶつかります。そこから次の縫われていないところへ少しずらして回して縫うを繰り返せばよいです。とぐろを巻いたようになります。

1周できたところで一度糸を切り、再度同じように長さ調節して回し縫いをするとより綺麗です。

ミシンによって方法は違いますが、どの縫い方にも「止め縫い」があります。

最後も綺麗に玉を作って終了できます。刺繍終了後、僕がしたことは付属のカッターで糸を切る、刺繍全体の縁を必要なサイズと形にカットする事だけでした。

ちなみに全く同じ幅で縫えたものは襟の縁取りだけです。

これもまっすぐ同じ間隔で縫うために3度くらい練習しました。

 

まとめ

いやぁー初めてやってみました。動画で学んでからやったのですが、実際に縫う時の糸の長さ、ジグザグの間隔というのはおそらくミシの種類で全然違いますね。

動画でもどれくらいの長さでー、この間隔でーというのは説明されていましたが、同じようにしてみたら、隙間ができるんです。綺麗に縫えた部分については隙間は折り返して縫う事でなくしました。

円系の模様を縫う時も、動画のように回しながら縫ってみましたが、ミシンの速度に合わせるというのが、難しかったです。

一瞬進んでいないように見えるんです。だから同じ場所縫っているのでは?と勘違いしてつい押さえていた手で無理やり縫い進めさせようとしてしまうんです。この心理的な、我慢できない部分が刺繍を失敗させる要因の一つだなということを痛感しました。

しかも、いつもズドドドドーという効果音が一番合うほどの速度で衣装作りしていたので、速い動きになれていました。そのノリでやり始めたために、円形刺繍の練習では楕円ばかりできていました。練習に半日は使いました。

それからどれだけのペースで縫うべきか体が段々わかってきました。刺繍は素早くするものではありませんね。本当に。

ゆっくりやれって言っていたのに。けど、最初はやっぱり我慢できなかったんです。糸が絡まっていないか心配になるんです。

襟の縁どりは、角が一番難しかったです。少しずつぬっていましたが、縫う場所が直角だと刺繍できないことがわかりました。曲線になっていないと布が隠れないんです。4度重ね縫いしてやっと布が折りたたまれてくれました。角の縁取りはおかげで分厚くなりました。

刺繍しようと思ったら、円、まっすぐ、角くらいは何回でも練習してからすることをお勧めします!

※手縫いやプログラミング刺繍可能なミシンをお持ちの方はこの点の技術難はないかもしれませんね。

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